もともとは同源の言葉らしいので、判別するのは難しいですね。
名詞だったのが、だんだん助詞的に使われるようになっていったのでしょう。
ですから、その途上では連続的に、微妙な差で分布していて、はっきりわかる例ももちろんあるのですが、どちらともとれるケースも多々あります。
これは両方にとれる、というときは、仕方ないので、点訳者や校正者が、こっちで行こう、と決めるしかないと思います。
『点訳のてびきQ&A』では、判断が難しい場合は区切って書いてよいでしょう、と言っていますね。
例にあげてくださった、
「失うたびに嫉妬するものね。」は、文脈にもよるのですが、私の個人的な感じでは、「嫉妬するものですよね。」というよりは、「嫉妬するよね。」に近いかな、と思います。
前者なら形式名詞、後者なら終助詞だと思います。
たとえば、「これ、以前もらったもの」は、「もらったものです」なのか、「もらったよ」なのか、字面ではどちらともとれるのでしょうが、文脈上どちらがしっくりくるのか…。
そんなことで考えてみるしかないでしょうか。
いや、もちろん、それで全部わかるわけでもありませんが。
他のお考え、もっといい判別法もあると思います。お聞かせください。
「茶話会は黙認するものの、」ですが、「ものの」「ものを」は名詞+助詞と考える、と『てびき』p54にありますので、切っていいと思います。