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[No.5084] 読み方がわかりません 投稿者:なばな  投稿日:2023/01/20(Fri) 04:32:27
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フィクションの磁器の名称です。立菊花鳥 の読みとマス明けに苦慮しています。調べてはみたのですが、どうしてもわかりませんでした。

高麗青磁銅銀辰砂象嵌立菊花鳥瓶

こうらい せいじ どう ぎん しんしゃたて きくか ちょうびん?

高麗象嵌青磁<こうらいぞうがん>  辰砂 <しんしゃ> 瓶<びん>のルビは原本にあります。
<壺の側面には、銅線、銀線、辰砂を使って菊花文、鳥の姿が描かれている。>と描写されています。
着物の文様ですが<花鳥文>(かちょうもん)があります。



 


[No.5085] Re: 読み方がわかりません 投稿者:えむ  投稿日:2023/01/21(Sat) 12:18:16
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難しいですね。
とくにフィクションであると、現物に辿り着くことができず、調べようがないですもんね。
結局、周囲をうろうろするだけです。

「こうらい せいじ」までは問題ないと思います。
「どう ぎん しんしゃ ぞうがん」も、多分そのとおりだと思います。
銅や銀や辰砂の象嵌がある、という解説ですし。

次の「立菊花鳥瓶」ですが、私は「たちぎく かちょうへい」と読みました。
「立菊」という言葉はあるようで、文化庁「文化遺産オンライン」のサイトを見ると、
  立菊の図真形釜(たちぎくのずしんなりがま)
というのがあります。
きっと、菊の花の部分だけではなく、懸崖づくりとかでもなく、茎がすっと立ちあがっているところまでが描かれているのでしょう。

「花鳥瓶」は、「花鳥紋」のある「瓶」なのだと思います。
「立菊」を含む、花や鳥が描かれているんでしょうね。

「瓶」は、ルビがあるそうですが、それはこの「高麗青磁銅銀辰砂象嵌立菊花鳥瓶」に付けられたルビですか?
もしそうなら、「びん」と読まざるをえませんね。
一方、他のところに付いているルビでしたら、ここも同じとは限らないかも。
東京国立博物館の収蔵品の紹介のページに読み方が載っています。
  白磁鳳首瓶(はくじほうしゅへい)
  青磁鳳凰耳瓶(せいじほうおうみみへい)
  青磁象嵌梅竹蒲柳水禽文瓶(せいじぞうがんばいちくほりゅうすいきんもんへい)
  粉青鉄絵魚文瓶(ふんせいてつえぎょもんへい)
など、少なくとも東京国立博物館では、「瓶」は「へい」と読んでいます。
文化庁の「文化遺産オンライン」でも、
  青磁象嵌辰砂菊唐草文油瓶(せいじぞうがんしんしゃきくからくさもんゆへい)
というのがあります。
尤も、「瓶」という字は、音読みでも、ビン(唐音)・ヘイ(漢音)・ビョウ(ビャウ)(呉音)とあって、「水瓶」は「すいびょう」と読むことが多いですね。「宝瓶」(ほうびょう)、「華瓶」(けびょう)なども。
多分仏教用語だから呉音なのでしょう。
今回の場合は、仏具ではないようなので、「へい」かなぁ、と思うのですが、もちろん、推測の域を出ません。

確かなことが申し上げられず、申し訳ありません。


[No.5086] Re: 読み方がわかりません 投稿者:なばな  投稿日:2023/01/23(Mon) 19:01:59
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お手数をおかけしました。

たちぎく  納得できます。 ちなみに 「びん」はこの部分についているルビでした。わたしも「びんねえ、びんかあ」となんだか俗っぽい感じがして馴染めませんでしたが、やむなしです。

ありがとうございました。 


[No.5087] Re: 読み方がわかりません 投稿者:えむ  投稿日:2023/01/24(Tue) 11:53:59
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そうですか、「びん」でしたか…。
ありがとうございます。

確かに、「音訳の部屋読み方辞典」の「やきもの用語読み方辞典」でも、「びん」と読んであるものがいくつもありました。
ですから、世の中に、こういう場合の「びん」の読みは普通にあるんでしょうね。
読みによって意味が変わってしまう場合は別として、こういうものは、何が正しいとか、何が間違っているとかいうようなものでもなく、この作品は一般的にこう読み慣わされている、とか、この博物館ではこう読んでいる、とかいうようなものなのかもしれません。
漢字は見れば意味がわかってしまうので、あまり読みに重きが置かれないことがありますよね。
点訳者・音訳者にとっては悩ましいことですが…。