「を」が省略されているんですね。
話し言葉などで助詞が省略されることはよくあります。
でも、たいていの場合は「口」と「あける」、「腹」と「抱える」は、名詞と動詞で別の言葉なので、間に助詞があるときと同様、切って書きます。
ただ、いくつかの言葉では、もう1語の複合動詞になっていると認定される例もあります。
「波打つ」「夢見る」「鞭打つ」「掉さす」「苔むす」などです。
これらももとは名詞+動詞だったのが、長い時間を経てだんだん一体化したのでしょう。
国語辞書で見出し語になっていて、動詞だと書いてあるこれらの言葉は、1語として続けて書きます。
「口あける」「腹抱える」「話聴く」「目つぶる」「ご飯食べる」「金稼ぐ」などは、少なくとも今は、1語になっていないので、切って書きます。