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[No.4879] 数字の後の切れ続きについて 投稿者:sumakko  投稿日:2019/11/30(Sat) 18:12:31

いつもお世話になります。
NO.4672の質問と関連するのですが、数字の後の切れ続きについて、基本的なことをお教え下さい。
現在、点訳中の作品に次のような箇所があります。(……は質問者記載)

……第十一中隊を含む第三大隊が配置された青雲台陣地は、……
……俺は第三大隊十一中隊のズボラな少尉だ。……

 第十一中隊や第三大隊は、ナビの第1年度、第3楽章等に倣い、ダイ数11■チュータイ、ダイ数3■ダイタイと考えています。
 また、十一中隊は、ナビの1丁目1番地に倣い、数11チュータイになると思います。

 第〇〇+名詞(〇〇は数字)の場合は、複合名詞の切れ続きと同じように、第〇〇の後に続く言葉の拍数や、自立語かどうかと言う判断でよいのでしょうか。
 また、第が前に付かず、○○+名詞の場合は、基本的には続くと考えていいのでしょうか。ナビで色々、実例を調べたのですが、47都道府県のように、後に続く言葉が長くても続ける例があれば、18■未満や、504■会議室のように、切る例もあり、もう一つ判断基準がよく判りません。
皆様のお考えを御教示ください。よろしくお願いします。


[No.4880] Re: 数字の後の切れ続きについて 投稿者:えむ  投稿日:2019/11/30(Sat) 22:12:28


「第三大隊」「第十一中隊」は、そうですね、切りますよね。
「第三」「第十一」は、その大隊や中隊の名前みたいなものです。
「第1年度」「第3楽章」もそうだと思います。

それに対して、「47都道府県」は「都道府県」が47個ある、ということだと思います。京都府と大阪府なら「2府」、それに奈良県が加われば「3府県」です。
これは「5匹」とか「7競技場」とかと同じように、助数詞、あるいは助数詞の代わり(こういうのを造語要素というんでしょうか)なのだろうと思います。

ですから、「第3大隊と第4大隊の2大隊は…」というようなとき、「第3大隊」「第4大隊」は大隊の名前、「2大隊」は大隊の数であって、後者の「大隊」は助数詞の役割をしているのでしょう。

「第」が付くことによって名前であることがわかるのですが、ただ、「第」が省略されることもあります。
「504会議室」がそうですね。「第504会議室」のこと、会議室の名前だから切るのでしょう。
同様に、2例目の「……俺は第三大隊十一中隊のズボラな少尉だ。……」の「十一中隊」は、中隊が11個、という話ではなく、彼が所属する「第十一中隊」のことを言っています。「第」を省略したのだと思います。
ですから、「第十一中隊」と同様に切っていいのではないでしょうか。

ただ、「1丁目1番地」をどう説明したらいいのか、よくわかりません。
普通に考えて切るのが不自然なのはわかりますが、「1丁目」ってその地区の名前みたいな気もするんですよね。
どなたか解説してくださるとありがたいです。


[No.4881] Re: 数字の後の切れ続きについて 投稿者:yk  投稿日:2019/12/01(Sun) 11:39:24

Q&A第2集のQ47に、
「10会場で、10公演」のように数量を表す場合は続けて書いてよいでしょう。
第○番目の意味の「1会議室、3レース、5コース」のように順序を表す場合も続けて書いてよいでしょう。
ただ、「123国会、506教室」のように数字が大きくなると、…、5階の6番目の教室を「506教室」と呼ぶなど、名称の代わりになっている場合も多いので、区切って書いてよいでしょう。

とあります。
「47都道府県」はえむさんがおっしゃるように数量だから続ける。
「18未満」は1語ではないから区切る。
「504会議室」は名称の代わりになっているから区切ってもいい。
「第11中隊」の意味の「11中隊」は続ける。
「1丁目」は順序を表しているから続ける、のかなと思います。


[No.4882] Re: 数字の後の切れ続きについて 投稿者:sumakko  投稿日:2019/12/02(Mon) 13:16:01

えむさん、ykさん、早速のご回答ありがとうございます。
数字+(名詞、助数詞)で形成される語の場合、数量を表す場合、順序を表す場合、名詞(の代わり)となっている場合があるのですね。頭の中が整理できました。目から鱗です。
ある事象に順番を付けると、それが名前を付けることに繋がっているんですね。

「十一中隊」については、第十一中隊の第を会話文の中で省略しており、会話の当事者としては、中隊長は誰で、小隊長は誰誰でと、具体的なイメージがある固有名詞として使っているのだと思われます。ですので、「数11■チュータイ」と切りたいと思います。