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[No.4808] 対戦車火器の切れ続きについて 投稿者:sumakko   投稿日:2019/07/21(Sun) 13:57:41

いつもお世話になります。
現在、点訳中の作品は、第二次世界大戦中の物語ですので、軍事用語も多々使われおり、
対戦車砲や対戦車火器という用語も使用されています。
軍事用語で「対+A+B」という語句の場合、Aに対抗するためのB(兵器)という具合に使われているようです。
対戦車砲については、広辞苑の見出し語になっており、表記辞典、ナビでは「タイセンシャホー」となっています。
また、対が前に付く軍事用語として、ナビには、対空ミサイル 「タイクー■ミサイル」が掲載されています。
対戦車砲や対空ミサイルは、「対」の後を続けていますが、それぞれ理由があると思われます。対戦車砲は、切ると意味が損なわれるような気がしますし、対空ミサイルは、空が自立語ではありませんので。
軍事用語の場合だけ、特別な扱いがあるとも思えませんので、対戦車火器は、対中国問題の「タイ■チューゴク■モンダイ」にならって、「タイ■センシャ■カキ」となるのでしょうか。実例等があれば、お教え下さい。よろしくお願いいたします。


[No.4809] Re: 対戦車火器の切れ続きについて 投稿者:みなかみ  投稿日:2019/07/21(Sun) 21:06:23

 「対戦車火器」は私のミニデータベースにはありませんが
 「対戦車ヘリ」は「たいせんしゃ■へり[■/が/で/を]」などの形で2タイトル11件あります。


[No.4810] Re: 対戦車火器の切れ続きについて 投稿者:sumakko   投稿日:2019/07/21(Sun) 23:05:11

みなかみさん、いつもながら、迅速な御回答ありがとうございます。
そうですか、「対戦車ヘリ」は「たいせんしゃ■へり」と「対」と「戦車」が続いているのですね。「対」+自立語で、続く例は初めて見ました。軍事用語(兵器)の場合、特別なのですかね。対戦車砲は、戦車砲という言葉はなく、切ると意味を損ねるからだと思っていました。


[No.4812] Re: 対戦車火器の切れ続きについて 投稿者:えむ  投稿日:2019/07/25(Thu) 10:48:20

「対」、改めて考えてみると、難しいです。
まわらない頭でちょっと考えてみました。

「ナビ」では、「対空■ミサイル」「対戦車砲」「対米戦」「対米■政策」を続けて、「対■前年比」「対■中国■問題」を切っているんですね。
「対空」「対米」が続くのは、きっと「空」「米」が短くて、しかも1語になっているからですよね?
発音上の切れ目もありませんし、アクセントが一体型ですから。
「対」のあとが「アメリカ」だったら切るかと思います。
同様に、「対■前年比」「対■中国■問題」も、発音上の切れ目がはっきりありますし、アクセントも一体になっていません。

「対戦車砲」は、アクセントが「た」から「い」に上がっている、すなわち一体型になっているようにも思えます。
少なくとも、そう発音することができます。(あまり言ったことがないので、自信はありませんが)
これは「戦車」に対抗する「砲」ですよね。
「対」のあとで切ってしまうと、「戦車砲」に対するみたいになってしまうし、といって「砲」を切りはなすわけにもいかないからかなぁ、と最初思ったのですが、「対戦車ヘリ」を考えると、必ずしもそういうわけでもないんですね。

「対戦車ヘリ」は、「対戦車砲」の「砲」の代わりに「ヘリ」であるわけで、「対」の部分のアクセントも同じです。
ただ「砲」と違って、「防災■ヘリ」などに見られるように、「ヘリ」は自立性が認められているので、切ることになるんでしょうか。
そこが切れるのに「対」を切らないのは、やはりアクセントの一体化(結びつきの強さ)によるのかなぁ、と思います。
もしそうだとすれば、「対戦車■火器」でしょうかねぇ?

軍事用語は特別、ということは、多分ないんじゃないでしょうか。


[No.4815] Re: 対戦車火器の切れ続きについて 投稿者:sumakko   投稿日:2019/07/27(Sat) 23:04:04


そうですか、「対」の後の切れ続きは、発音上の切れ目や、アクセントの一体化により判断すればいいのですね。(と言いながら、私も対戦車砲といった言葉は、日常、ほとんど聞くことがないので、どう発音するかは、あまりわかっていないのですが)
軍事用語だけが特別ではなかったのですね。ただ、「対」の後に、拍数の多い単語が切れずに続くケースは、軍事用語の場合が多いと言えるかと思います。(軍事用語以外で、色々な例を考えてみましたが、思い付きませんでした。)