いつも参考にさせていただいて、大変に助かっています。

今回は【あわせ揺れる】の切れ続きについてです。
め組のひと、という歌の歌詞の中に
「細い腰あわせ揺れるよ」というフレーズがあり、【あわせ揺れる】は
複合動詞で続けるのではないかと言われました。
リズムなどに合わせて揺れるという意味だと思いますが、私は「あわせ揺れる」という言葉はあまり聞いたことが無く、
一語にはなりきっていないと思い、
【あわせ□ゆれる】と切ったほうが分かりやすいのではないかと考えるのですが、やはり複合動詞ですか？
よろしくお願いいたします。

　表記辞典の２７頁に「あわせのむ」がありますね。

これは複合動詞ではないと思います。

「あわせる」という他動詞と「揺れる」という自動詞が複合する、と考えるのは、ちょっと不自然な気がします。
みなかみさんが見てくださった「併せ呑む」や、「併せ持つ」「併せ見る」などは、他動詞＋他動詞ですね。
これらは複合動詞でいいと思います。

そしてこの歌の歌詞を見てみると、「小粋だね髪に飾った花も／細い腰あわせ揺れるよ」ということで、「花も」のあとで改行してあるのでわかりにくいのですが、「あわせる」のは「腰」であり、「揺れる」のは「花」なのではないかと思うのですが…。

歌詞のようなものに、文法的な整合性などを期待するのは間違っているのかもしれませんが、私は、takamさんのおっしゃるように、別の言葉と考えていいと思います。

みなかみ様、えむ様、ありがとうございました。
私が感じた違和感は、他動詞と自動詞の組み合わせからだったのですね。
でもそこまで考えが至りませんでした。
今後の判断の基準がはっきりし、大変勉強になりました。

こんにちは。
私もここでの「あわせ揺れる」は複合動詞ではないと思います。

ただ、「読み疲れる、待ちくたびれる、飲みつぶれる、食べ歩く」など、他動詞＋自動詞の複合動詞も存在します。他動詞＋自動詞の組み合わせというだけでは根拠にならないと思います。

今回のケースでは、「細い腰」が他動詞「あわせる」の目的語で、でも自動詞「揺れる」は目的語をとらないので、「あわせる」と「揺れる」は別々の動詞と感じるのだと思います。

仮に、「あわせ揺れる」が複合動詞だとすると、「細い腰」が「あわせ揺れる」の主語で、
「小粋だね、髪に飾った花も。細い腰があわせ揺れるよ。」
と、髪に飾った花が揺れているかどうかには言及していないことになります。

腰の動きにあわせて、花も揺れているのが小粋だと歌っているとするなら、複合動詞ではないと思います。
「小粋だね、髪に飾った花も、細い腰にあわせて揺れるよ。」
歌詞の情景として、こちらの方がしっくりするように思います。

ykさん、ありがとうございます。
おっしゃるとおりで、私も昨夜になって、考えが足らず、言葉も足らなかったと気付きました。
お詫びを書きかけていたのですが、今日1日外出していて、放置してしまいました。申し訳ありません。

ykさんがおっしゃるとおり、一般的な法則として、他動詞と自動詞が複合することはない、などということはありませんね。
思いついたのは、たとえば「走り始める」「泣き続ける」「喚き散らす」「持ち帰る」などでした。
複合動詞は、全体的に見れば、他動詞と他動詞、自動詞と自動詞の組み合わせが多数を占めているとは思いますが、他動詞と自動詞の複合も結構ありますねぇ。

そして、私、歌詞の意味を読み違えていたようです。
「細い腰あわせ」というのは、「細い腰にあわせ」という「に」の省略であり、その部分は「揺れる」を説明・修飾しているんですね？
私はなんとなく、「あわせ」と「揺れる」の主語が違うのかと思っていたんですが、そうではなくて、「花も揺れる」がいわゆる主節で、「細い腰にあわせ」は「揺れる」を修飾している従属節とか副詞節とかいうのでしょうか。
それに入っている「あわせ」だったんですね？
だから、立場を越えてそれとそれが複合することはない、ということなんでしょうか。
またおかしなことを言っているかもしれません。
訂正してくださるとありがたいです。

takamさん、みなさん、申し訳ありませんでした。

皆さま、大変にありがとうございました。
このフレーズが、リズムに合わせた歌でなくて、自然な文章でしたら、
きっと
「髪に飾った花も、細い腰に合わせて揺れるよ」となるのかなぁと思い
ます。
助詞「に」や「て」が省略されていなければ、情景がはっきり浮かびま
すものね。

『あわせ揺れる』は、なんとなく続けないほうがいい!!と思った、その
なんとなくをメンバーに伝えるのには、このように説明できないとなら
ないのだと、反省いたしました。

大変勉強になりました。また悩んだら・迷ったら、投稿させていただき
ます。