いつもお世話になります。
前回の質問の方言に関連してですが、次のような記述があります。
「経理部さ行って、給与伝票ばごますって来るとじゃろ。頭のよか人じゃけん、転んでもたんだ起きる人ではなかもんな」(「 」は本文)
上記文章の「ごますって」ですが、広辞苑の「胡麻を擂る」の「他人におもねりへつらって、自分の利益を計る」の意味とは、文脈上違うようです。
ですので方言と思われるのですが、国語大辞典では「ごまする」が方言として2例採録されています。
1.悪がしこくずるい事をする(飛騨地方)
2.人の物をかすめ取る(長野県上伊那地方) とのことです。
上記の文脈では2.の意味のようですが、九州地方ではなく(ないとも言い切れないのですが)、長野県の方言となっていますが、兵士は全国から応召されており、ある地方の方言が、部隊の兵士に使われている可能性もないとも言えません。
「あいつは、いつも胡麻擂っている」と言う場合、個人的には胡麻を擂るの「を」を省略した気分で話し、「胡麻」と「擂る」の間には、若干の切れ目があるのではないかと思います。
そこで、「ごますって」は「ごま■すって」としようと考えています。
一方、国語大辞典には「胡麻擂る」(ラ行五段活用)が見出し語になっており、(広辞苑、大辞泉等にはなく、「棹差す」「夢見る」「鞭打つ」のように一語化して、広く使われているとも言い難いのですが)、方言の「ごまする」が切って発音しているかどうか定かではなく、表記辞典やナビでは「ゴマスリ■ニンゲン」の例もあり、続ける可能性も否定できません。
皆様のお考えや、実例等を御教示ください。よろしくお願いします。
私は関西人ですが、みずほ点訳さんのホームグラウンドは愛知県ですので、「ごまする」について、御存知の方、是非、お教え下さい。