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[No.4747] 挿入文について 投稿者:月草  投稿日:2019/04/28(Sun) 05:55:39

このコーナー、楽しみながら勉強させていただいております。

今日は挿入文についてお尋ねします。

数行の挿入なのですが、行頭が揃えてあり、それぞれ1行1文で構成されています。

文には長短があり、長いものは点字では1行に収まりません。

そういう場合、3マス目から書き始めるとして、改行した場合は何マス目から書けば

いいのでしょうか。1マス目では挿入と取られないかも知れないと思います。

前後を行あけしようとは思いますが、挿入ではない文章中にも行あけしてある所も

ありますし。

御教示よろしくお願いします。


[No.4752] Re: 挿入文について 投稿者:えむ  投稿日:2019/04/28(Sun) 10:22:43

いろいろな方法があるのだろうと思いますが、インデントを使って挿入部分全体を2マス落とすのはまずいですか?
その原本に、他に、頭の下がった挿入文・引用文があるとしたら、また考え直さなければなりませんが…。


[No.4753] Re: 挿入文について 投稿者:月草  投稿日:2019/04/29(Mon) 06:29:11

えむ様

早速の御教示ありがとうございます。

いま読んでいる本はノンフィクションのせいか挿入文がとても多くて、どの文も前後を1行あけ、全体を下げて書いてあります。

だだ文章の書き方に3種類あって、普通に書き始めを1字分下げた文章の場合と全体が同じ位置から書いてある文章の場合があります。

前者は5マス目から書き始め、改行後は3マス目から、後者は全て3マス目からでいいのではないかと思います。

私が迷っているのは1文の形が何行か続いているものです。1文が1行に収まらない場合改行してからの書き始め位置なのです。

これも3マス目からの揃えていいのでしょうか。

引き続いてのお尋ねです。よろしくお願い致します。


[No.4754] Re: 挿入文について 投稿者:えむ  投稿日:2019/04/30(Tue) 10:57:36

文の2行目を同じ位置から始めるのは、ちょっと心配な気がします。
といって、すみません、あまりいい方法を思いつけません。

たとえば、段落挿入符を使うとか、その部分だけ枠で囲んでしまう、とかいうのは、また印象が違ってしまうんでしょうかねぇ。

場合によっては、他の挿入部分と同じになってもたいして問題はない、と開き直ってしまう手もないことはないかもしれませんね。
墨字原本のすべての情報が伝えられるわけではないのも確かですから。
もちろんそれは、他に方法がないときですが。

どなたか、いいアイディアをお持ちの方、是非お聞かせいただきたいと思います。


[No.4755] Re: 挿入文について 投稿者:月草  投稿日:2019/05/01(Wed) 05:55:19

えむ様

御教示ありがとうございました。

ところで文の2行目を同じ位置から始めるのはちょっと心配な気がするとお書きですが、同じ位置から書き始めた

場合どんな不都合が生じるのでしょうか。

もう1つ、こういう書き方は何か所かあります。段落挿入符を使うとしたら、他の普通の挿入文の書き方に従って

書いた部分との整合性に問題はないのでしょうか。

初歩的な質問で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。


思いつきですが、2マス上げ、同じ位置が駄目だとしたら2マス下げ、などというわけにはいかないのでしょうね。


[No.4756] Re: 挿入文について 投稿者:えむ  投稿日:2019/05/03(Fri) 22:25:25

すみません、どういった感じなのか、想像してみてはいるのですが、実際に原本を目の前にしたり、自分で打ってみたりしないと、はっきりしたことが申し上げられなくて…。
いや、自分で打っても、多分さんざん迷うだろうと思うのですが…。
それ以前に、この頃どうも理解力とか想像力とかいうものが乏しくなってきていているようで、ちょっと確認させてください。

挿入文の書き方が複数種類あるんですよね?
その中の1種類が、短い文が頭を揃えて羅列してあるもので、ただし、点字にすると、そのうちのいくつかが複数行になってしまう、ということですね?

その形の挿入文も、他の種類の挿入文と同じく5マス目から始める、というのはまずいのですか?
別の種類の挿入文との違いを伝える必要がある、ということですか?

もし、違いを伝える必要があるなら、こちらに段落挿入符を使えば、違いがはっきりしていいのかな、なんて思ったのですが、そういうものでもないんですか?
どうも自分でも、的外れなことを言ってるような気がして、申し訳なく思っています。

そして、2行目を1行目と同じ位置から始めることについてですが…。
点字の場合、目からの情報に較べてどうしても制限が多いので、お約束・定型というようなものが、文書の構造・レイアウトの理解の助けになるのだろうと思います。
2行目以降は1行目と2マスの差をつけて始めることが普通なので、読者は、そういう書き方を予想して読んでいらっしゃると思われます。
そんな意味で、1行目の続きである2行目を同じ位置から始めるのは、混乱を招くのではないかと危惧するのです。

1行目より2マス下げることについては、タイトルとか目次とか後ろ詰めの筆者名とか俳句などでは使いますが、私自身はそれ以外であまり使ったことがないもので、読者の印象がどうなのか、よくわかっていません。
どなたか、ご助言いただけるとありがたいです。


[No.4757] Re: 挿入文について 投稿者:月草  投稿日:2019/05/04(Sat) 08:50:38

えむ様

引き続きありがとうございます。

行頭が揃っている文章があり、それを全て3マス目から書こうと思ったことがそもそもの始まりです。

仮に原本が書き始めを1字分下げてなくても、点訳では5マス目から書き始め、2行目以下は3マス目からというように変更することは可能なのでしょうか。

また今回のようにいろんな形の引用がある場合、全てについて引用始まり、引用終わりなどと加え、内部は普通の文章の書き方に従うというのは許されることでしょうか。

世はゴールデンウィークの最中、新緑の美しい季節にお心をお騒がせして申し訳ないと思っておりますが、よろしくお願い致します。


[No.4758] Re: 挿入文について 投稿者:えむ  投稿日:2019/05/04(Sat) 19:36:46


「原本が書き始めを1字分下げてなくても、点訳では5マス目から書き始め、2行目以下は3マス目からというように変更すること」は可能だろうと思います。

「全てについて引用始まり、引用終わりなどと加え、内部は普通の文章の書き方に従う」のもいいと思いますが、ただ「引用始まり」「引用終わり」と言葉で書く代わりに、枠線や段落挿入符があるのでしょう。

原本の書き方を伝える、というのは、基本的には大事なことだと思います。
ただ、それ以上に大切なのは、原本の意図を伝えることだと思っています。
もちろん、「書き方」は「意図」に基づいているはずですから、不可分の場合が多いのですが、なにしろ点字表記にはさまざまな制約があるので、原本表記のすべてを伝えられるわけではありません。
そこで、これはどうしても伝えたいけれど、ここの違いを表すことは諦める、ということも出てくると思います。

今回の場合、数種類の挿入文のうち、どの種類の挿入文なのかを伝えることが重要なのか、あるいは、ここは挿入文である、ということを伝えることが優先されるのか、それによっても対処の仕方は違うかもしれませんね。
挿入文の種類の違いを伝えなければならないのであれば、始まり位置や記号(枠線や段落挿入符やカギ類など)を変えることによって区別することができるかと思います。
挿入文と地の文を区別することに重きを置くなら、たとえば、挿入部分は一律に同じ枠線や段落挿入符で囲む、という方法もあるかと思います。(短い文が並んでいるような挿入部分には、枠線のほうが使いやすい気がします)

原本を拝見していないのでものすごく的外れかもしれませんが、挿入だとわかりさえすれば、あとの詳しい違いは内容を読めばわかる、ということはありませんか?
繰り返しますが、墨字表記はとにかくとても自由です。
でも、点訳するときには無理なこともありますし、無理ではないけれどたいして重要ではない、ということもあります。
自分で打っていても、原本の表記どおりに点訳することにあまり縛られないほうがいい、むしろ別の書き方を考えたほうが原本の「意図」を伝えることになるかも、と思うことはよくあります。

もちろん、以上はとても個人的な意見ですので、そのおつもりで。


[No.4759] Re: 挿入文について 投稿者:月草  投稿日:2019/05/05(Sun) 06:38:49

えむ様

懇切丁寧なご説明ありがとうございました。

いつも原本に忠実にと言われますので、今回はそれにこだわり過ぎたと反省しております。

ご指摘の通り挿入文の区別が必要なのではなく、挿入文であることが分かればいいのですから

その方向で考えてみます。枠線を使う方法もあるのですね。

度々のご教授本当にありがとうございました。