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[No.4678] 「御(お)方」の分かち書き 投稿者:まんぞう   投稿日:2018/12/26(Wed) 18:05:11

お世話になります。
織田信長の妹、お市の方は「おいちのかた」と一続きに書きますが、
お市のお方と「お」が付いた場合、オカタの前でマスあけするので
しょうか。それとも人名なので一続きとなるのでしょうか
また、淀の御方(淀は居住地を指す)のときは、オカタの前でマスあけ
しますか。
正しい書き方が判っておりませんので、「おかた」が人名と居住地に
付いた場合の書き方に違いがあるかということも併せて教えてください。


[No.4681] Re: 「御(お)方」の分かち書き 投稿者:ten  投稿日:2018/12/29(Sat) 18:10:50

以下は私見なので間違っているかもしれません。
そもそも、表記辞典や点訳ナビに掲載されている「○○の方」の例が
「お市の方」だけなので、「○○の方」を常に続けるのか、
「お市の方」のみの例外的なものなのか、よくわかりません。
豊臣秀吉の愛妾に「須磨の方」という女性がいたといいますし、
徳川秀忠の本妻さんも「お江の方」と呼ばれていたこともあるようでから、。
ほかにも「○○の方」と呼ばれていた女性はたくさんいたと思います。
にもかかわらず、「○○の方」の用例は「お市の方」のみなんですね。
「お市の方」のように、その呼び方がほぼ固定的に使われ、
ほとんど個人の名前として通用していたという意味で
「お市の方」を続けているのであれば、
それ以外の「○○の方」は切るのかもしれません。
点訳表記上の「○○の方」の扱いは、わりと曖昧という気がします。

「お市の方」にはそういう曖昧さがある上、
さらに「お市のお方」のように、
「方」にも接頭語の「お」がついてしまうと、
さらに個人名という感じが希薄になり、
これはもう「オイチノ■オカタ」と切って良さそうに思うのですが、
いかがでしょうか?
この場合の「お方」は、「お市というひと」「お市という人物」という
ニュアンスに近く、人名・呼称とは少し異なってくるような気がします。

居住地云々についても、私にはよくわかりません。
地名のついた呼称(「明石の君」とか「須磨の方」とか)が
地名ではない「○○の君」や「○○の方」とどの程度違うのか、
てびきや表記辞典・点訳ナビでは、はっきりした用例を出すのを避けているように
見受けられます。
ということは、はっきりしたルールは確立できていないのだろうと思います。
「淀の方」であれば続け、上記「お市のお方」のように、
「淀のお方」であれば切る、というように
点訳者がある程度方針を立てて良いのではないかと思いますが、
何か、もう少しはっきりしたルールなり、方法を知っている方に
教えていただけるといいのですが・・・。


[No.4682] Re: 「御(お)方」の分かち書き 投稿者:まんぞう   投稿日:2018/12/30(Sun) 17:47:54

tenさん

ご教示有難うございます。
ルールがはっきりしていないようだ、とのこと多いに参考になりました。