短縮語一般の考え方について申し上げられるといいのですが、その力がないものですから、とりあえず、「1課担」と「ゲラ刷り作業中」に限って考えてみました。
「1課担」の「担」は、「担」だけで使われることがあるでしょうか?
「1課担」という言葉は私は初めて聞きましたが、「MOF担」「FSA担」なども「担」は接尾語あるいは造語要素的に使われていて、続けて書くのだろうと思います。
意味の自立性、ということを考えると、「担」をひとりで置いておくのは無理があるように思うのです。
一方、「ゲラ」は「ゲラ刷り」の略ではありますが、「ゲラが上がる」とか「ゲラを見て校正する」とか、単独で使うことは多いと思います。
1語として認知されているのではないでしょうか。
辞書の見出し語にもなっています。
これは切っていいと思います。
なかなか類例を思いつかないのですが、やっと思いついた「過去問」というような言葉も、「過去」のほうは2字2拍の漢語ですから自立性が認められているのに対し、「問」のほうは「問題」略で、これはやはり自立性は低いだろうと思います。
「自立性」だけで判断できるのかどうかはよくわからないのですが、少なくとも自立性がない(低い)パーツを切り分けることはできないのではないでしょうか。