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[No.4549] まあまあについて 投稿者:sumakko   投稿日:2018/06/27(Wed) 23:39:54

皆さん初めまして。sumakkoと申します。点訳は初心者ですが、いつもこちらのコーナーで勉強をしております。
現在、点訳中の作品で、「まあまあ普通にやった」という個所があり、その「まあまあ」についてですが、
点訳ナビゲーターには「マアマアノ■デキダ」という用例があるので、続けるのが適切だと思います。
そこで、ふと疑問に思ったのが、「まあまあ、お久し振り」、「まあまあと、宥める」と言った使い方の「まあまあ」について、切るか続けるかということです。
ちなみに広辞苑では「まあ」「まあまあ」ともに、副詞、感動詞として、見出し語になっています。皆さんの、考えを御教示ください。


[No.4550] Re: まあまあについて 投稿者:りん  投稿日:2018/06/28(Thu) 05:09:21

sumakkoさん、おはようございます。りんといいます。
私も勉強中ですので、頓珍漢なことを書いてしまうと思いますが。、
、「まあまあ、お久し振り」:点字「マア■マア、■オヒサシブリ」
 「まあまあと、宥める」: 点字「アマ■マアト、■ホメル」となるのではないかと解釈しています。

点訳ナビゲーターでの「マアマアノ■デキダ」の「まあまあ」は、副詞ではないかと・・・。
この「マアマア」は続けて書くと意味が(十分ではないが、許容範囲)伝わりと解釈しています。
、「まあまあ、お久し振り」、「まあまあと、宥める」は、感嘆詞ではないかと・・・。
「まあ、お久しぶり」 「まあと、褒める」(「まあまあ美しいと、褒める」)と置きかけてみました・
「まあまあ」でも「まあ」でも意味が通じる感じます。
 ですから、私は素人の解釈で、副詞と感嘆詞の違いかなあと思っているのですけど、貴方の質問をおかりして私も先輩方ご指導を受けさせていただきたいと思います。
よろしくお願いします。 


[No.4551] Re: まあまあについて 投稿者:sumakko   投稿日:2018/06/28(Thu) 15:33:08

りんさん、早速の回答ありがとうございます。
素直に、感動詞(感嘆詞)は切る、副詞は続けるという考え方ですね。
ただ、「やあやあ、久し振り」の「やあやあ」は辞書の見出しにはないのに、「まあまあ」はあるので、ちょっと迷っている次第です。
まだまだ、幹と枝葉の区別がつかず、森の中で迷っている状態ですが、今後ともよろしくお願いします。


[No.4552] Re: まあまあについて 投稿者:みなかみ  投稿日:2018/06/28(Thu) 16:31:37

 私の検索では、「まあまあ」は多すぎるので、概略5件に1件を抜出ました。
   まあ■まあ(全43件)
よつや■■まあ■まあ。
まあ■まあ、■おとこのこ
まあ■まあ■[点線]
あいつとわ■まあ■まあ■うまく
「まあ■まあ、■もちろん
「まあ■まあ、■なかまわれを
「まあ■まあ、ちょっと
「まあ■まあ、すわりなよー」
「まあ■まあ、こんな■とこで
   まあまあ(全39件)
「まあまあです」
「まあまあの■かおさ。
まあまあ■まんぞく
まあまあ■ゆとりが
なつわ■まあまあですが、
まあまあ■よい。
まあまあの■うつくしさだと


[No.4553] Re: まあまあについて 投稿者:sumakko   投稿日:2018/06/29(Fri) 12:21:53

みなかみさん データベースの検索ありがとうございます。

やはり、感動詞(感嘆詞)は切って、副詞は続けているようですね。
「あいつとわ■まあ■まあ■うまく」が例外ですが、何か言い淀んで
いる雰囲気を、点訳者が出したかったのか、原文自体が切れているとか
理由があるのでしょうね。

それにしても、膨大なデータベースをお持ちですね。
まあまあについては、点訳ナビは2件、表記辞典は0件です。
当たり前のこと過ぎて、編者が取り上げなかったのかもしれません。
今後ともよろしくお願いいたします


[No.4554] Re: まあまあについて 投稿者:りん  投稿日:2018/07/01(Sun) 09:33:53

sumakkoさん、 みなかみさん、私はいつもどなたかの質問に相乗りさせて頂き、お世話になっています。
sumakkoさんの例題「あいつとは、まあまあうまく」を読んで、「みずほ点訳」に参加してよかったと改めて感じています。
と、言いますのは、なぜマスあけなのか深く考えずに「まあうまく」で違和感がなかったら、そのままマスあけしていたと思います。地元で繰り返し言葉のマスあけ迷ったとき、教えて頂いたのが「区切って言ってみて違和感がなかったら」だったからです。
ですから、ここでこの質問にであわなけれヴば、習慣的に切っていたと思います。
本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします


[No.4556] 2拍の繰り返し言葉 投稿者:yk  投稿日:2018/07/02(Mon) 12:48:42

2拍の繰り返し言葉について、点訳のてびきQ&Aの47〜49ページ、Q&A 第2集の29〜30ページに解説があります。そのなかで、続けるか区切るかの判断の方法を「よくよく考えてみれば」と「よくよくのことだ」を例に次のように説明しています。
「よく考えてみれば」でも意味が通じるところを強調して「よくよく考えてみれば」となった場合は区切って、ヨク■ヨク
「よくのことだ」では意味が通じないので「よくよくのことだ」は続けて、ヨクヨク

同様に考えると、
「まあまあ普通にやった」は「まあ普通にやった」を強調している場合と考えることができるので区切って、マア■マア
「まあまあ、お久し振り」、「まあまあと、宥める」も区切って、マア■マア
だと思います。

これらの場合を区切るようになったのは点訳のてびき第3版からだったと思います。それ以前の点訳では、続けていました。
みなかみさんのデータベースのうち、
まあまあ■まんぞく
まあまあ■ゆとりが
まあまあ■よい
とあるのは、第3版以降の点訳では、マア■マア
と区切るのではないかと思います。


[No.4557] Re: 2拍の繰り返し言葉 投稿者:みなかみ  投稿日:2018/07/02(Mon) 13:43:47

 「日本点訳表記法」が2001年に改定され,「点訳のてびき 第3版」が2002年3月,点字表記辞典 改定新版 第5版」が2002年7月なので,私のデータベースは2003年〜2011年にサピエに登録された文書を対象としました。ですから
> 第3版以降の点訳では、マア■マア 区切るのではないかと思います。
ということはなく、おそらく点訳者の「ゆれ」なのでしょう。


[No.4558] Re: 2拍の繰り返し言葉 投稿者:yk  投稿日:2018/07/02(Mon) 18:11:59

>  私のデータベースは2003年〜2011年にサピエに登録された文書を対象としました。ですから

> ということはなく、おそらく点訳者の「ゆれ」なのでしょう。

そうなんですね。失礼しました。


[No.4559] Re: 2拍の繰り返し言葉 投稿者:sumakko   投稿日:2018/07/02(Mon) 19:17:57

ykさん、みなかみさん、貴重なご助言ありがとうございます。
りんさんのおっしゃるように、「区切って言ってみて違和感がなかったら」というのは、有効な判断基準なんですね。
区切り方の基準も変遷があるんですね。驚きました。
国語大辞典では、まあまあについては、副詞、感動詞以外に形容動詞があります。
みなかみさんに挙げていただいた用例では、形容動詞は続ける、(「まあ」では形容動詞はないですし)、感動詞は切るということになりそうですね。
副詞は、ほとんど切れそうですが、ゆれがあるということですね。
ゆれというのは、点訳者(グループ)で、その作品で統一されていれば、許容範囲にあるという理解でよろしいでしょうか。


[No.4560] Re: 2拍の繰り返し言葉 投稿者:みなかみ  投稿日:2018/07/02(Mon) 22:15:05

> ゆれというのは、点訳者(グループ)で、その作品で統一されていれば、許容範囲にあるという理解でよろしいでしょうか。
 そうでななく「そう間違えることもあるかもしれない」ということです。


[No.4561] Re: 2拍の繰り返し言葉 投稿者:yk  投稿日:2018/07/03(Tue) 02:24:16

繰り返し言葉の切れ続きを考えるときに品詞を考えるのは、遠まわりのように思います。
形容動詞の項をとっていない辞書もありますし。

点訳のてびきによれば「繰り返し言葉は区切って書くことが原則」です。
続けるのは
備考1: 連濁する語
備考2: 区切ると意味の理解を損なう場合
備考3: 擬声語・擬態語で2拍以下の繰り返し
です。

点訳のてびきQ&A、同第2集によれば、「区切ると意味の理解を損なう場合」とは、
1.繰り返すことで新たな意味が生じる語、など4つの場合です(2.〜4. 省略)。
切れ続きの判断の方法は、
(1) 繰り返しによって新たな意味が生じる場合、繰り返し部分を繰り返さずに言うと意味が通じない。この場合は続ける。
例: 「よくよくのことだ」→ 「よくのことだ」とは言えない。→ 続けて、
ヨクヨクノ■コトダ
(2) 繰り返しによって新たな意味が生じていない場合、繰り返さずに言っても意味が通じる。この場合は区切る。
例: 「よくよく考える」→「よく考える」と比較して、新たな意味が生じたとは言えない。→ 区切って、
ヨク■ヨク■カンガエル

品詞を考えるよりずっと単純で、確実です。
点訳のてびきQ&Aの例文を見ると、「新たな意味」を厳しく捉え、
(1) でも (2) でもない場合(繰り返しによって新たな意味が生じているけど、繰り返さずに言うと別の意味が通じる)はないようです。

このくらいの基準が、点訳者や気分(?)による相違に影響されず、統一を取りやすいと思います。(もちろん、「区切ると意味の理解を損なう」や「新たな意味」を広く解釈する点訳者やグループもいらっしゃるかもしれません。)


[No.4562] Re: 2拍の繰り返し言葉 投稿者:sumakko   投稿日:2018/07/03(Tue) 10:22:13

ykさん、わかりやすく詳細な説明ありがとうございます。
「区切ってみて、意味が損なわれない」場合は切るというのは、応用性の高いツールですね。
最初の質問に戻ると、点訳ナビの「マアマアノ■デキダ」は切ると違和感があるけれども、「まあまあ普通にやった」は「まあ普通にやった」でも意味が損なわれず、切るということですね。おかげさまで、点訳ミスを回避することが出来ました。
軽い気持から質問したことですが、りんさん、みなかみさん、ykさん、皆さん真剣に答えていただき、ありがとうございます。

W杯の日本チーム、お疲れさまでした。まあまあの結果でしたかね。