こんにちは。「落ち着きなさい」の分かち書きで迷っています。「落ち着き」は「落ち着く」の動詞の連用形とも考えられますし動詞の連用形が名詞化したものとも考えられます。オチツキナサイと続けるのかオチツキ■ナサイと切るのでしょうか?文脈で判断ということになるのでしょうか?ちなみに原文は「落ち着け。落ち着きなさい。」です。
うーん。 私のミニデータベースでは「おちつきなさい」は6タイトル7件ありすべて続いています。 しかし「きなさい」で検索すると表記辞典に おきき■なさい(59頁) よみかき■なさい(238頁) とけいを■この■うえに■おきなさい(126頁) その■へんに■すいちょくの■せんを■かきなさい(193頁)がありますし、表記辞典で「なさい」を見るとさっぱりわかりません。 もしかすると「しなさい」にいいかえられれば、ます空け、かもしれませんが・・・。
はるひさん、初めまして。私は勉強中なのでまた頓珍漢なことを書いてしまうかもしれないと書くことをためらったのですけど、皆さんには多大なお力をお借りしていますので少しは参考にしていただければと思い書いています。私は、「なさい」の前に「し」を入れてみたり、「する」に置き換えてみたりしておかしくなければ、くぎっています。何度も口で「落着きしなさい」「落着きする」と言ってみたのですが、少し違和感がありますので、私的には「オチツキナサイ」に落ち着きました。ですから、今回みなかみさんが書いてくださった「しなさい」にいいかえられれば、という言葉は私にとっては励みになりました。なんか無駄なことばかり書いてごめんなさい。いつも自分が困ったときばかり参加させてもらっていますので反省を込めて書かせてもらいました。
みなさん、おはようございます。落ち着く(動詞の連用形)+なさい(助動詞)で「落ち着きなさい」かなと思います。「手引き」の38ページの備考に 動詞の連用形に続く場合や「い」が省略されている場合は続く とありますから、これに該当するのかな。
おはようございますみなかみさん、りんさん、桃さんいろいろアドバイスありがとうございました。投稿した後も自分なりにいろいろ調べてみましたがQ&AのQ30に「お」+動詞の連用形」=名詞という考え方を採り区切って書くことにしましたとありました。私は、落ち着き自体が動詞の連用形なので区切って書くもありなのではないかと思いますし続けても、間違いとも言い切れないような気がいたします。Q30の備考欄にある「ごめんなさい」同様にどちらとも決められない用例の一つなのではないかなと思いました。「する」におきかえて考えるというのも一つの考えかもしれませんが「ゴラン■ナサイ」とか「オヨシ■ナサイ」のようにするにおきかえられなくても切るものもありますので「する」だけでの判断では難しいとも思いました。
はるひさん、みなさん、こんにちは。「手引き」の備考欄に「お」がついて名詞化した語に「なさい・なさる」が続く場合は区切って書いても良い(おすすめ?)とあります。はるひさんのおっしゃるQ&Aはこれをさしているのでしょうか?であれば、「お」がつかない動詞の連用形はつづくということになるのかと。「なさい」からみで、教えてください。「おやすみなさい」の区別がつきません。「体調が悪いのだから、今日は学校をお休みなさい」 ならオヤスミ■ナサイかなと。(「お」のつく動詞の連用形+なさい)「じゃ、おやすみなさい」と声をかけて2階へ上がった。 オヤスミナサイ?オヤスミ■ナサイ?
「お」(あるいは「ご」)+「動詞の連用形」を名詞と考える、というのは、確かにあります。そもそも、動詞の連用形自体がそのまま名詞形になることが多い(「かけて」の項に書いたことと重複しますが)のですが、その頭に接頭語の「お」「ご」が付くと、さらに確実に名詞になる感じもありますね。その形でほぼ別の言葉になっている例もあります。「忍び」と「お忍び(で出かける)」、「流れ」と「(歓迎会が)お流れ(になった)」、「付き」と「お付(の腰元)」などなど…。でも、ここで問題になっている「お」「ご」+連用形、というのは、ここまで極端な話ではなく、「およしなさい」「お聞きなさい」「お尋ねなさる」などのことですよね。「お尋ね」は名詞だとも言えそうですが、語感から言うと、「およし」「お聞き」が名詞だとは言いにくい。個々の言葉によって、名詞化の程度がずいぶん違うのだろうと思います。語感だけから言えば、「およしなさい」は「よしなさい」に「お」が付いたもの、というほうがすんなり納得できます。とはいえ、そう言っているとルール化しにくいので、かなり大雑把ではあるけれど、一括りに名詞「扱い」しようということなのではないかと思っています。「お聞き」も、「お聞きください」「お聞きします」であれば切るわけで、それならば「お聞き」に自立性があると言ってかまわないのではないか、ということでしょう。「お」が付けば名詞化している、と扱うことにして、では「お」が付かない場合どうでしょう?動詞の連用形がすべて名詞であるわけではなく、「聞きなさい」「飲みなさい」「尋ねなさい」は連用形で、点訳のルールでは続けます。「流れ」「遊び」のように、それだけ取り出せば連用形とも名詞とも言えるものでも、「流れを変える」「遊びがない」のように使えば名詞ですが、「流れ出す」「遊び始める」のような複合動詞、「流れて」「遊びたい」のように助詞や助動詞に続くときには動詞の連用形です。これを名詞ということはできません。(文脈によって、たとえば「危険な遊び始める」というように、「危険な」という連体修飾語が「遊び」の前にあるときは名詞ですが…)桃さんがおっしゃるように、「お」が付かないもののうち、はっきりした名詞ではないものは、連用形と考えて、続けてよいのではないでしょうか。「落ち着きなさい」で言えば、確かに「落ち着き」という名詞は「落ち着きがない」「落ち着きを取り戻す」などと普通に使います。ただ、りんさんがおっしゃるように、「落ち着きしなさい」とか「落ち着きする」とかは言いませんね。はるひさんがおっしゃるとおり、確かに「しなさい」や「する」が常に目安になるとは限らないのですが、この場合は「落ち着く」の連用形に「なさい」が付いたもので、続けて書く、ということだと思います。うまく言えないんですが、名詞も動詞の連用形も同じ形ですから、どちらともとれる、というケースもあるかと思いますが、ふたつの顔を持つけれど、この用法のときは名詞、こちらの使い方では連用形、と使い分けがある場合もあると思います。はるひさんが書いてくださった「Q&A」は、全視情協が出している『点訳のてびき 第3版 Q&A』のことですね。『点訳のてびき』とは別の出版物ですが、『点訳のてびき』の補足というかさらに詳しい解説の役割を持っています。その『Q&A』にも書かれていますが、「おやすみなさい」については、議論のあるところだと伺ったことがあります。『表記辞典』では「早くおやすみなさい」は切り、挨拶語の「おやすみなさい」は続ける、「点訳ナビ」でも「お家へお帰りなさい」は切り、挨拶語の「お帰りなさい」は続けると言っています。『表記辞典』や「点訳ナビ」が言っているので、この「挨拶語であれば」というのが、わりに一般的に広まっているのではないでしょうか。ただ、挨拶語を特別扱いする必要はない、「ごめんください」や「お早うございます」は切るのだから、挨拶語だから続ける、というのは理由にならない、というご意見もあると聞いています。『Q&A』は、それぞれの団体で決めてくれればいい、と言っていますね。何が正しいとか、何が間違っているということではなく、まあ一般的にはこうする点訳者が多い、というようなことだと思っています。なんだかうまく整理できていなくて、申し訳ありません。どなたかもう少し的確に書いてくださるとありがたいです。
桃さん、えむさん、アドバイスありがとうございました。転生名詞と動詞の連用形が同じ場合の見分け方について調べてみました。言葉の後に「は」「の」など格助詞がつく場合が名詞でそれ以外は動詞のようです。皆様のおっしゃるとおり「落ち着きなさい」は「オチツキナサイ」ですね。皆様、いろいろありがとうございました。また分からないことがありましたらよろしくお願いします
みなさん、ありがとうございました。なんかこのコーナはるなさんを差し置いて私のためのコーナになってしまい心苦しく思います。が、私のためには大変勉強になりました。私、「ゴラン■ナサイ」は、表記辞典にあったので、また、「オヨシ■ナサイ」は「お」が付く場合で、別格に考えていました。言われてみればそうですね。勉強になりました。ありがとうございました。みなかみさん、桃さんお手数おかけしました。