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[No.4432] 「かけて」の分かち書き 投稿者:りん  投稿日:2018/04/18(Wed) 04:55:04

みなさん、おはようございます。
お忙しところすみません。「かけて」で「語りかけた」「語りかけて」「戻りかけて」とあるのですが、
辞書をみますと、「かける」は動詞となっており、「かけて」は連体詞となっているようなのです。
それを読んで:
1.語りかけた=かたり3拍の自立語 + かけた動詞 なら、
点訳分ち: カタリ■カケタ なのか?

2.語りかけて=かたり3拍自立語 + かけて連体詞 なら、
点訳わかち: カタリカケテ  なのか? 

3.戻りかけて=もどり3拍自立語 + かけて連体詞 なら、
点訳分かち; モドリカケテ  なのか?

点字てびきP36-5には副詞も連体詞も自立語なので、後ろを区切って書くとありますが、副詞、連体詞の前が自立語の場合はどうなるのかわからないのです。
また、名詞+動詞の場合、辞書に載っていれば複合語だそうですが、「語りかけた」の場合は、手元の辞書に載っていませんので、「カタリ■カケタ」でよいのでしょうか。
私は以前は自立語=名詞と思っていたのですが・・・


[No.4433] Re: 「かけて」の分かち書き 投稿者:  投稿日:2018/04/18(Wed) 07:12:14

りんさん、おはようございます。

「語る+掛ける」「戻る+かける」と複合動詞ではないかと思いました。
なので、ますあけはなしと考えました。

普段から文法を気にすればよいのですが苦手なので、論理立てて説明ができません。
私も一緒におしえていただけると幸いです。


[No.4434] Re: 「かけて」の分かち書き 投稿者:みなかみ  投稿日:2018/04/18(Wed) 07:52:13

 私も理屈はわかりませんが、ミニデータベースでは
   かたりかける:16タイトル
   もどりかける: 4タイトル
   かたりかけた:18タイトル
ですべて続いています。


[No.4435] Re: 「かけて」の分かち書き 投稿者:りん  投稿日:2018/04/18(Wed) 10:24:16

桃さん、みなかみさん、ありがとうございます。
皆さんのお力を借り、1歩ずつ成長しているのかなあと思っています。
私の頓珍漢な質問や初歩的な質問にいつも時間を割いて頂き、ありがとうございましす。
こんごともよろしくお願いします。


[No.4436] Re: 「かけて」の分かち書き 投稿者:えむ  投稿日:2018/04/19(Thu) 12:49:30

桃さん、みなかみさんが書いてくださって、既にお答えが出ているので、とても蛇足なんですが、文法のようなことをちょっと…。

りんさんが、「かけて」を連体詞だとお思いになったのがどうしてだかよくわからないのですが、「かけて」は連体詞ではないと思います。
連体詞は「あの人」の「あの」、「わが子」の「わが」、「こんな調子」の「こんな」、「あくる日」の「あくる」など、次に続く体言(名詞や代名詞など)を修飾するときにしか使わない言葉です。
「かけて」は次に体言が続いていないか、次にあるとしてもその体言を修飾しているわけではないと思います。

「かけて」を辞書で引くと「連語」とは出てきますね。
連語というのは、複数の言葉がつながって、その形でよく使われる、というものです。
「あわよくば」「行きつ戻りつ」「ごめんなさい」「緑なす」「世の常」など、ものすごくたくさんあるようですし、それらを連語と扱うかどうかも、辞書によって違ったりするようです。
この場合は、「かける」という動詞と「て」という助詞がくっついて「かけて」というセットになっているわけです。
でもこれをわざわざ連語と意識する必要はないと思います。
「かける」という動詞に「て」が付いたもの、というだけのことで、「かける」の活用形だという認識でいいのではないでしょうか。

そして、「かけた」も「かけて」も「かけない」も「かけます」も「かければ」も「かけよう」も、みんな「かける」の活用形(+助詞など)なので、終止形の「かける」だけで考えればいいでしょう。
辞書には、基本的には終止形でしか載っていないと思います。

桃さんのおっしゃるように、「語りかける」「戻りかける」は複合動詞ですね。
『てびき』p47にあるように、複合動詞は原則的に続けます。
拍数は関係ありません。
拍数が問題になってくるのは複合名詞の場合です。
複合動詞や複合形容詞は、拍数に関係なく、原則的に続くのです。

それから、念のために申し添えますと、この場合の「語り」「戻り」は名詞ではなく、動詞の連用形です。
「語り」「戻り」で辞書を引くと、名詞と出てくるかもしれませんが、それは「古老の語りを聴いた」「往きだけでなく戻りの時間も考えて」というような場合です。
動詞の連用形から名詞形が作られることは多々あります。
「話す」→「はなし」、「読む」→「読み」、「落ちる」→「落ち」、「閉じる」→「閉じ」、「詫びる」→「詫び」、「照れる」→「照れ」、「流れる」→「流れ」などなど。
動詞の連用形とそこから作られた名詞とは形が同じなので、「語り」「戻り」が名詞でない根拠は何かと言われると難しいのですが、複合動詞のほとんどは動詞+動詞なんだそうです。

点字の分かち書きの基本は、自立語(名詞・代名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞)は前を区切る、付属語(助詞・助動詞・接辞・いわゆる造語要素)は前に続ける、です。
ただ、その大原則の中で、複合語の扱いが特別で、複合語はこうする、という規定があるんですね。
ですから、複合語の成分である場合の「かける」には、複合語の規定が適用されます。
「醤油をかける」の「かける」は単独の動詞ですから、自立語の前を区切るというルールが適用されますし、「呼びかける」「話しかける」「戻りかける」などの「かける」は複合語の切れ続きルールが適用されるわけです。

申し訳ありません、言葉数ばかり多くて、ちっともわかりやすくなかったかもしれません。
却って混乱させてしまったでしょうか?
ご不審な点は何度でもおっしゃってください。
私自身がよくわかっていないこともあるので、ここは違うだろう、とか、もっとこう言えばいい、とか、お気づきのかたはご指摘いただけるとありがたいです。


[No.4437] Re: 「かけて」の分かち書き 投稿者:りん  投稿日:2018/04/20(Fri) 05:29:37

えむさん、皆さん、ありがとうございます。
えむさんお手数お掛けします。私は基礎国語力が乏しく、文法は「なぜ」「どうして」の連続なのです。
日本語を話すときは文法を意識して話すことは無かったので、分からなくてもスルーしていました。
でも、点訳を始めて痛感したのがそれまで感じていた「なぜ」「どうして」の疑問がまた増幅したということでした。
面と向かって質問するには、自分の無知さ加減をさらけ出してしまうので聞けないし、また、聞いて相手が返答に窮してしまわれたらその人に迷惑かける、と余計なことを考えそのままにした部分があったのですが、このコーナだったら私を知っておられる方もないし、恥を忍んで勇気をもって質問しても、赤面したことよりも知識が多くなったことのほうが、私にとって得になると思い、皆さんの貴重な時間を頂き質問させて頂いています。
私は一進一退しながらも以前に比べたら少しは成長したのではないか。と感じる今日この頃です。
これからも、頓珍漢な質問をしたり、発言をしたりすると思いますが、ご指導よろしくお願いします。