一括表示

[No.4407] 分かち書き 投稿者:りん  投稿日:2018/03/03(Sat) 08:06:47

おはようございます。
またまたお世話になります。
原文:自分のような1捜査員が言ったところで
の中の、「1捜査員」の分かち書きなのですが、今まで数値のこのような場合は
点訳:数1ソウサイン
としていましたが、昨日ご指導頂いてからフッと数値も自立語?と思うようになり、点訳資料を読んでいましたらてびきに「ね、さ」そ挿入してみて意味が変わらない場所が文の単位の切れ目と考えることができる」とありました。
ので、「1捜査員」の「1」に「ね」を入れてみました。「一介の捜査員」で意味は同じような気がしますので、
点訳:数1■捜査員
でよろしいのでしょうか。数値を自立語として認識していなかった私が、戸惑っています。
ご指導よろしくお願いします。


[No.4408] Re: 分かち書き 投稿者:えむ  投稿日:2018/03/03(Sat) 11:50:41

一般的に言えば、数も自立語・名詞と言えると思います。
少なくとも、自立語である場合は多いと思います。

でも、「一捜査員」の場合、この「一」は名詞ではなく、接頭語的な使い方ですね。
ひとつの言葉でも、使い方によって品詞が異なる、というか、別の顔を持っている言葉は結構あります。
辞書をご覧になると、名詞のほかに、接頭語とか造語要素とか書いてあるのではありませんか?

接頭語・造語要素は自立語ではないので、基本的にはあとの言葉に続けます。
あとの言葉がマスあけを含む複合語であり、その全体に接頭語がかかっている場合は、複合語の前の部分だけにくっつけると不公平になる、というか、意味が変わってきたりしますので、接頭語でも切ります。

『表記辞典』では、続ける例として「一市民」、マスあけを含む語全体にかかるので切る例として「一■資本■主義者」をあげています。
「捜査員」はマスあけを含まないので続けることになります。
「公安捜査員」なら「一■公安■捜査員」でしょう。

便宜的な方法として「ね」や「さ」を挟んでみる、というのは、文節の切れ目を判断するときの話です。
「一捜査員」は、文節の問題ではなく、語の内部の切れ続きの問題です。
文節による分かち書きと複合語の切れ続きとは全然別のことで、別の要件、別の基準で成り立っているので、分けて考えなければならないと思います。


[No.4409] Re: 分かち書き 投稿者:りん  投稿日:2018/03/04(Sun) 03:01:15

おはようございます。
えむさんお忙しい中ありがとうございます。
私、若い頃から「理屈っぽい」「そこまで考えなくても」などと言われていましたので、自分は世の中の漠然としたものについていけない人間なのだと、まわりに合わせてあまり思いを述べないように努力しているのですけど、性格はなかなか変わらないようで、時々このように
なぜ」「どうして」と、頭が疑問らだけになってしまうのです。
このように面倒な人間ですけどよろしくお願いします。


[No.4410] Re: 分かち書き 投稿者:えむ  投稿日:2018/03/04(Sun) 12:03:34

点訳をするときに、「理屈っぽい」ことは大切なことだと思っています。
点訳だけではないと思いますが、ルールというものは、たいてい「理屈」でできているので、それを考えるには「理屈っぽさ」が必要です。
もちろん、「感性」だけでこれをクリアできれば、それはたいしたことなのですが、なかなかそうもいきませんので、地道に「理屈」から攻めるのが常道のような気がします。
そして、納得がいくまでとことん追究しないと、多分、自分のものにはならないでしょう。
人それぞれアプローチの仕方は違っていいし、違うのが当然ですが、「理屈っぽい」のは、とても便利だとと思います。


[No.4411] Re: 分かち書き 投稿者:りん  投稿日:2018/03/05(Mon) 03:06:58

えむさん、ありがとうございます。
今までそんなことを言って頂いたのは初めてです。
悩んで悩んで兄弟たちに点字の話をしても、「じゃ、辞めたら」「何のためにやってるの」とかたずけられたり、姉たちに少し不利な話に異議を唱えると「理屈っぽい」「頑固」と言われるので、「ああ、私の考え方、感じ方は人とは違うのだ」と思っています。
ですから、この言葉には感動しています。