おっしゃるとおり、固有名詞ではないので、続けていいと思います。
その時代にあっては、たったひとりの人を特定する呼称であっても、やはり官位とか立場の名称であるので、殿様、お姫様、お医者様、旦那様…などと同じで、続けていいでしょう。
ただ、どの範囲を固有名詞と考えるか、というのは、結構難しいと思っています。
以前、「尾張様がご登城でございます」「水戸様に申し上げます」で悩んだことがあります。
「お釈迦様」が釈迦族出身を意味する呼称で人名ではない、という理由で切らないのであれば、「尾張様」「水戸様」も切れないのだろうと思いますが、「尾張徳川家」の省略形と考えれば、固有名詞に準じてもいいようにも思ったんですよね。
「お医者様」との距離よりは「徳川様」との距離のほうが、ずっと近いような気がして…。
どこに線を引くかは、いつも悩ましいです。