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[No.4339] ○○学者の分ちについて 投稿者:kami  投稿日:2017/10/09(Mon) 10:46:21

点字表記辞典にコーコ□ガクシャ、エイブンガクシャ等いくつかの例が掲載されておりますが、分けるか一語にするかの根拠が分かりません。英文学は何故英文/学者と分けられないのでしょうか。ならば考古学と言う分野が有るのに何故コーコガクシャと一続きにならないのでしょうか。いくら考えても理由が分かりかねます。是非お教え下さい。


[No.4340] Re: ○○学者の分ちについて 投稿者:みなかみ  投稿日:2017/10/09(Mon) 12:56:13

 表記辞典はそうなのですが、点訳ナビゲーター
     http://ten-navi.naiiv.net/
 で「学者」を検索すると
伊文学者 イブンガクシャ  「イブン■ガクシャ」も可
英文学者 エイブンガクシャ  「エイブン■ガクシャ」も可
教育学者 キョーイク■ガクシャ
経済学者 ケイザイ■ガクシャ
国文学者 コクブンガクシャ  「コクブン■ガクシャ」も可
自然学者 シゼン■ガクシャ
心理学者 シンリ■ガクシャ
児童文学者 ジドー■ブンガクシャ
人類学者 ジンルイ■ガクシャ
生化学者 セイカガクシャ
地理学者 チリ■ガクシャ
哲学者 テツガクシャ
博物学者 ハクブツ■ガクシャ
物理学者 ブツリ■ガクシャ
文学者 ブンガクシャ
法医学者 ホーイガクシャ
歴史学者 レキシ■ガクシャ
露文学者 ロブンガクシャ  「ロブン■ガクシャ」も可
 となります。ようするに、「〇文学者」は続けるが、切っても可としています。「〇文」が「英文」を除いては恐らく独立していません。このうち続けると限定しているのは「生化」「哲」「文」「法医」でこれは明らかに独立していません。そんなところではないでしょうか。ただそうすると「考古」も独立していないにように思えますので、その点はわかりません。


[No.4341] Re: ○○学者の分ちについて 投稿者:kami  投稿日:2017/10/09(Mon) 19:25:13

「みなかみ」さん、早速のご意見ありがとうございます。迂闊にも点訳ナビゲーターを拝見していませんでした。考古学者はともかく、明らかな独立した語以外は点訳者に任せても良いのかとも思いますが・・・。


[No.4342] Re: ○○学者の分ちについて 投稿者:えむ  投稿日:2017/10/09(Mon) 23:09:47

みなかみさんがおっしゃるように、自立しているかどうか、だと思います。
ただ、その自立性の判断が少しずつ変わってきているのでしょうね。

ずっと以前は、「経済学者」も「物理学者」も続けていました。
「経済学の徒」という意味なのだから、「経済学」というまとまりは切れない、ということだったと思います。
それが、36〜7年前、「経済学者(経済学+学者)」「富士山頂(富士山+山頂)」など、複合語の前の部分と後の部分で1つの字を共有する言葉について、前の言葉にその字を付けなくても意味が伝わるのなら、その前で切ろう、ということになったのですが、そのときにはまだ、「英文学者」は切れない、というか、切るのが適当でない、と言われていました。
「英文学者」は「英文学の研究者」のことで、「英文(英語で書かれた文)の研究者」ではない、「英文学」と「英文」は全然違う、「エイブン■ガクシャ」と切ると意味が違ってしまう、ということだったと思います。
それがだんだん、切っても誤解はしないんじゃない?ということになってきたのでしょう。
『表記辞典』は出版時にはまだそこまで踏み切っていなかったのでしょうが、「点訳ナビ」はどんどん更新されるので、新しい傾向・潮流が反映され、今は「エイブン■ガクシャ」でもいいことになったんですね。
変化の方向性としては、そんな感じです。
「経済学者」や「富士山頂」を切るなら、同じ理屈で「英文学者」を切ってもいいだろう、ルールは汎用性が大切、ということなのでしょう。

「考古学」については、確かに「経済」や「歴史」のように、「考古」を単独で使うケースは多くはないのですが、でも「考古資料」「考古館」など、「考古学」以外の熟語もあることから、「考古」には自立性がある、「考古」と「学者」に分けても大丈夫、ということだと思います。

それに対して、「生化学」「法医学」は、「生+化学」「法+医学」であって、「生化」「法医」のまとまりは認められない、ということでしょう。


[No.4343] Re: ○○学者の分ちについて 投稿者:kami  投稿日:2017/10/10(Tue) 15:15:40

「えむ」さん、「みなかみ」さん、有難うございます。何か吹っ切れた感じがします。今までは表記辞典がすべて正しいと金科玉条の如く思ってました。これからは点訳ナビ等も照らし合わせながらやって行きたいと思います。